針なしホッチキスの仕組みと原理

針の要らないステープラー

 

 

「針なしホッチキス」が登場したときはかなり多くの注目を集めました。長い間、針を使って紙をとじることが常識でしたから、「ええ、どうやってとじるの」と誰もがその仕組みと原理に関心を持ちました。

 

これはKOKUYOが開発した製品なのですが、ホッチキスという名称は商標なので「針の要らないステープラー」として打ち出し、名称は「ハリナックス」としてあります。

 

さて気になるのはその製品の原理ということになりますが、これはステープラーに「ヤジリ型をした刃」と「一本線の切れ目を入れる刃」が装着されていて、紙の切れ目にヤジリ型に切られた紙が差し込まれるようになっています。これで従来のステープラーと同じ役割を果たすことができるのです。

 

KOKUYOでは「ハリナックス」のメリットとして、針が不要で省資源になる、低コストになる、針がないので誰でも安全に使用できる等を掲げています。

 

確かに針が他のものに混入する心配が無いわけで、更に針先に触れて怪我をする心配も無いので、安心視点でも優れています。

 

また、資料を廃棄する時でも、針を外す必要が無いので、そのまままるごと廃棄できますし、シュレッダーを使う場合でもそのまま投入することが可能となっています。

 

もちろん針を補給する手間もありませんし、その分のコストもかかりません。ファイリングして保存する場合には2穴タイプを使えば、コクヨ独自の機構で紙をとじると同時に2穴あけもしてくれるので、資料を受け取ったらすぐにファイリングできます。

 

さすがに最新の事務機器ですから、あらゆる点で工夫されており、今後も需要が伸びていきそうです。