針なしホッチキスの仕組みと原理

ホッチキスの基礎知識

 

 

ホッチキスは事務用品の一つとして欠かせない道具のひとつとなっています。コンピューターを駆使したペーパーレス化が進む一方で、やはり実際の紙の資料はどうしても必要なものとなっており、資料が複数ページに及ぶ場合にはホッチキスでパチンととめるのは、まさに標準動作ともなっています。

 

ところで誰もがホッチキスという名称を当たり前のように使っていますが、実はE.H.ホッチキス社の商標であり、JIS規格上の名称はステープラーとなっています。日本では商標が普通名称化している状態で、大半の人は「ホッチキス」と呼んでいるわけです。

 

従ってここでもホッチキスを書いているわけですが、ホッチキスは、紙に「コの字形」の針を刺し通して、針先の両側先端から内側に平らに曲げることで紙をとじる原理になっています。

 

この原理については誰にとっても既に常識だと思いますが、日本では明治中期に現在の株式会社イトーキがアメリカから輸入したのが最初で、「ホッチキス自動紙綴器」と命名されていました。

 

ホッチキスで使用する針のサイズは基本的に3種類ですが、他にも特殊用途向けのものも存在しています。最も多く使われているのが10号と呼ばれる小型の針を使用するもので、普通のコピー用紙なら20枚程度までとじることができます。

 

11号サイズにするとコピー用紙を40枚程度までとじることができます。中型は3号、35号と呼ばれるサイズの針を使用するものですが、日本ではあまり使われていません。

 

大型は1号、12号と呼ばれるサイズの針を使用し、50枚~250枚程度とじることができます。このサイズは電動式が普及しています。こうしてホッチキスは約100年にわたって親しまれてきたわけですが、ここに革新的なタイプが登場してきたのです。